測定結果が信用できますか－第2回その絶縁抵抗は正しいの

摘要

絶縁抵抗計は一般に"メガー"と呼ばれています．回転式（手回し発電機を用いたもの）とトランジスタ式があります．ほとhどの場合，トランジスタ式が用いられています．トランジスタ式の原理を第1図に示します．電源は1.5 (V)乾電池を8個直列にしたものです．定電圧回路，発振回路などにトランジスタが使われています．その後，昇圧して倍電圧整流して出力します．測定回路の出力電流を測定して絶縁抵抗値に換算して表示します．測定電圧出力は，LINE側（測定プローブ側）が負極で，EARTH側（接地側）が正極になっています．これは，負極性の電圧を印加する方が絶縁不良の検出に適していることが経験的に知られているからです．通信回路用の25 (V)から，高電圧回路用の10 (kV)までの定格電圧を持つものが製品化されています．従来は低圧電路用として500 (V)，100 (MQ)，高圧電路用として1000 (V)，2000 (Mn)の絶縁抵抗計が多く使われてきました．最近は，多レンジ式の絶縁抵抗計が普及し，負荷機器の使用電圧に合わせ絶縁抵抗計の定格電圧を対応させて使用する傾向があります．