電子式蛍光ランプ点灯回路に関するキーポイント

摘要

蛍光ランプやHIDランプのような放電現象を利用した照明器具（放電ランプ）は，発光管内に設けられた電極間に生じるアーク放電を利用する光源であり，放電に伴うV-Iの負特性がある．すなわち，電流が増加すると端子電圧が減少する．このため放電ランプは，放電を開始すると電流が増加し続け，安定した放電を継続することができないだけでなく，過大な電流がランプに流れ込むことによってランプが破損するおそれがある．そこで，電源と放電ランプの間に電流制限素子としての安定器を直列に挿入し，電源から見たV-I特性を正特性に改善する．