電験3種 ステップアップゼミ 第8回 法規 施設·管理等（2）

摘要

分散型電源の系統連系設備に係る事項と発電設備の逆送電力（逆潮流）の計算問題について解説する．（1）分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義（解釈第220条）．（a）分散型電源．一般送配電事業者が運用する電力系統に連系するもの．（b）逆潮流．分散型電源設置者の構内から，一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れ．（c）単独運転．分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において，当該分散型電源が発電を継続し，線路負荷に有効電力を供給している状態．（d）自立運転．分散型電源が，連系している電力系統から解列された状態において，当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態．（e）受動的方式の単独運転検出装置．単独運転移行時に生じる電圧位相または周波数等の変化により，単独運転状態を検出する装置．（f）能動的方式の単独運転検出装置．分散型電源の有効電力出力または無効電力出力等に平時から変動を与えておき，単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により，単独運転状態を検出する装置．