ノートブックPC用高性能空冷放熱システムの開発

摘要

本稿では，4)の空冷方式について，より効率的な冷却装置を開発することについて述べる．開発手法として，現状の熱抵抗値を測定し，同様の測定環境において，各冷却部品のレイアウト，部品の性能評価を行う．採用するファンについては，風量増大を意図とした，ファンブレードの最適形状を得るために，CFDシミュレーションによる最適形状の導出，実機モデルでの評価を併用した．この結果，最適な冷却部品レイアウトを導き出し，熱抵抗が低く，コスト，信頼性に優れたTIM (Thermal Interface Materials)が選定できた．また，ファン形状は，今までに無い独特な形状を導き出し，同じ大きさ，回転数において風量の増大が達成でき，冷却効果を上げることが可能となった．