水セメント比の大きなポルトランドセメントの水和反応と硬化体の微構造に及ぼす添加材の影響

摘要

普通ポルトランドセメント及び低熱ポルトランドセメントに石灰石微粉末、スラグ、シリカフュームを添加し、特殊増粘剤と減水剤を加えて水国体比の大きなペーストを作製し20°Cで1-182日養生した。 硬化体の結合水量、水和物の形態、細孔構造などを検討し、以下の結果を得た。 石灰石添加では、モノカーボネートが生成し、10-10{sup}4nmの範囲の細孔量は多く、大きな空隙が残存する。 スラグ添加ではAFmが多量に生成し、Ca(OH){sub}2は減少する。 10-10{sup}4nmの範囲の細孔量は少なくなり、細孔径は小さくなる。 また細孔径分布はOPCとLHCでは大きく異なる。 シリカフューム添加では、AFtが生成し、Ca(OH){sub}2はほとhど消失する。 10-10{sup}4nmの範囲の細孔量は少なくなり、細孔径は小さくなる。