アミドブラック10Bを使用した，医療器材のボックスロック部と先端把持部の洗浄効果評価方法の検討

摘要

現在，医療器材の洗浄効果評価法は，スワブを用いて，医療器材の表面から残留している汚れを拭きとり，試薬により半定量的に測定し，評価する「拭き取り法」や，表面に残留している汚れを直接染色し，目視によって確認する「目視確認法」などが一般的に用いられている．しかし，拭き取り法は，手の届きやすい露出した表面部分の評価に限られ，ボックスロック部の内部や，最も汚染される把持部の細かい溝などは，測定評価がし難く，目視確認方法でも露出した表面部分の評価に限られる．