鋼製小物の実践的な洗浄評価を考える 目視判定と5種類の清浄度判定方法を検証して

摘要

昨年末に当学会の病院サプライカンファレンスにおいて『鋼製小物の洗浄ガイドライン2004』が提言された．洗浄の質保証が問われる今日，各種の清浄度判定方法が紹介され導入されている．今回，汚染器材の洗浄後の目視判定と5種類の清浄度判定法を行い，その精度や特徴について検証したので報告する．対象器材を可能な限り実際の手術に使用した汚染状態とするため，新品の紺子および予めしっかり洗浄を行った相子を対象として，ボックスロック部に人血液を表裏に塗布して数回の稼動を行った後，人血液を約2ml浸み込ませた綿球を把持部で最大の圧力で挟hだ相子とした．その後，4時間の室内乾燥を行った．