金魚草(キンギヨソゥ）あふれる香りの花、キンギヨソゥ

摘要

独特の花形を持ち、色とりどりの花を咲かせるキンギヨソゥは、切り花や花壇に広く利用されているゴマノハグサ科の草花です。南欧ゃ北アフリカの地中海沿岸地方が原産の多年草ですが、園芸的には一年草として取り扱われています。属名である「アンティリヌム」は「鼻に似た」という意味で、特異な花の形から名づけられたものです。和名の「金魚草」も英名の「スナップドラゴン」も花の形から名づけられたものですが、日本ではこの花を「金魚」に、英国では「龍の口」に見立てた感覚の違いに妙に納得させられます。さてこのキンギヨソゥをイギリスで「スナップドラゴン」という名前で呼び始めたのは女性たちで、子どもの遊び道具にもなつたようです。まだ幼く、気も弱く、力エルや野生動物などを捕まえられなかった子どもは、キンギヨソゥをペット代わりにしました。花の両端を軽く握り、龍の口のようにパクパク開いたり閉じたりさせて遊hだようで、キンギヨソゥの花は、.母親が子どもを遊ばせる格好のおもちゃで、かってイギリスの田舎で見られた母と子のほほえましい光景でありました。