アレックス、レッド

摘要

コットランドのアバディーンに居を構える「コッカー＆サンズ」社は、数多くの名花を生み出してきました。 日本で最も普及しているコッカーのバラは「プレイボーイ」　 （1976年作、F、本誌05年3月号掲載予定）でしょう。 ヨーロッパでは　 「シルバーンユビリー」（1978年作、HT、本誌鮒年7月号所収）もよく栽培されています。しかし何と言っても、アレック、コッカーを有名にした出世作は、今回取り上げた「アレックス、レッド」です。 今日、赤バラに芳香花が少ないことは4月号で述べました。 しかし、この「アレックス、レッド」は、ローズ赤の量感ある巨大花から澄hだダマスク香を放ちます。 芳香バラがお好きな方には、是非ご愛培いただ頂きたい名花です。 バラのエキスパートで苗の販売業者でもあったハリー、ホィートクロフト氏が、このバラを試作場で見て絶菅、発表前から「アレックの赤バラ」と呼hで吹聴していました。 この符牒がバラ愛好家の間で知れ渡ってしまったために、発表時に名前を変える訳にいかなくなり、正式な品種名として登録されることになりました。