育苗期の養殖管理手法の研究:ノリ芽検診を経て

摘要

私達が漁業を営む有明海は、九州の北西部に位置し、面積が約l,700krfの浅海性の 内湾です。最大の特徴は、日本最大の干満 差であり、この大きな潮差が有明海の高い 生物生産力をもたらしています。大潮の干 潮時には約8,600haの干潟が姿を見せ、そ こにはムッゴロゥや二枚貝類など様々な動 物が生息しています。この干潟の底泥が潮 汐によって撹拌され、さらに筑後川をはじ めとする多くの河川から豊富な栄養分を含 hだ水が流れ込むことで、有明海は豊富な 栄養塩を有し、良質なノリを育むことがで きています。