木材流通構造報告書: 製材の消費減と合板の構造用増加を反映

摘要

農林水産省は一〇月二五日に、五年おきに調査している木材流通構造調査の一八年調査結果を発表した。 製材出荷が落ち込む中、合板（普通合板）出荷は前回を上回る数量を記録し、合板は建設業者向け出荷比率を増加させる一方、製材品は反対に木材販売業者向け出荷比率を上昇させる結果となっている。 販売数量の変化を見ると、平成一八年の製材工場からの出荷総量は一二、五五二千立方、で前回（平成一三年）調査に比べ二二.三％の減少となった。 一方で普通合板工場からの出荷数量は三、三一四千立方で同比二九.四％の増加を示し、特殊合板工場からの出荷は一、一〇二千立方で同比一四.九％の減少となっている。 製材工場と特殊合板工場からの出荷総量が落ち込む中、普通合板工場からの出荷は増加を示す結果となっている。