盆栽樹種の「性」を考える

摘要

盆栽界では古くから、植物体の全体あるいは一部が普通種とは異なって矮性化した個体を、より盆栽仕立てに適した種類として珍重してきた。そしてその特徴を〇〇「性」(「しょう」あるいは「せい」と呼ぶ)といって区分してきた。また、そうやって普通種から区分した個体を挿し木などで繁殖して流通させる際に、固有の名称を付けて呼ぶ場ムロもある。この「性」に関しては、植物体の全体あるいは部分によつて区分けされている。具体的に列挙してみると以下の通りである。なお、これらは一般種(普通種)の樹性と比較して「よりX Xな性質」という意味である。