樹道哀楽「40年経つて、あらためて文人木を作りたいという思いが湧いてきています」

摘要

栃木県とともに昔からサツキ盆栽が盛hなことで知られる群馬県。およそ50年にわたって関東、というより日本におけるサツキ文化を引つ張つてきた地域といっても過言ではない。その群馬で、くのサツキ愛好家が「今、一番注目の趣味家といえばあの人」と口を揃えるのが、今回ご登場いただく関ロ吉男さhである。高崎市内で自動車の板金加工塗装業を営む口さhはお歳。サッキブームのごく初期の頃、19歲で一鉢目のサツキを手にし、以お年近く、眩の尉種には目もくれずひたすらサツキだけを作り続けてきた。最初は花のきれいなことに惹かれ、夢中にえつて品種を集め、新花を追ったが、次第に花だけではリ-りなくなり、早くも20代前半で花から樹へと方向転換を図つた。その当時、サツキ盆栽の樹形といえば模様木のいわゆる「練馬模様」が全盛のなか、それだけではつまらないとあえて北冃を向け、他にはない味のある樹形を目指した関口さh。が歳の時、鹿沼自然盆栽公園でのサツキ展で盆養部門のトップとなつた樹は「責公子」の文人木だった(これが大きな展示会での初の最優秀賞)。