果樹:平成一一年産渥美半島のハウスミカン栽培

摘要

渥美半島では、田原町二七戸、一〇．一ha、渥美町九戸、五．三haのハウスミカン栽培が行われている。 平成一一年産において観察された生育の特徴を述べる。秋の平均気温は、平年値より高く推移し平成一〇年の一〇月中旬まで二〇°C代であった。 また九月中旬から一〇月上旬まで、一〇〇mm以上の降水量（旬）を記録し、雨が多く気温の高い加温前の状況であった。 夏芽園において、九月中旬以降も表層の根の活動　 ò驻じ─姢椁臁⒔瘠蓼且陨悉讼难郡~が大きく、芽も遅くまで動きが見られた。 地温は、地中冷却栽培の目安とされる一五°Cに、表層五cm（園研蒲郡にて）で安定的に低下したのが一一月一八日前後である（平成九年では一一月四日前後）。 気温が高く葉の蒸散量が多かったため、水の吸い上げや、窒素が多く吸収されたと考えられる。