宇宙へまで広がつたアルミツトのハンダ

摘要

私は，今年の4月に日本アルミットへ入社する新人研修会で，「アルミットという名前は，アルミニウムを付けるハンダというところから名付け，そこにはいろhな方との関わりがあった」ことなど，いまの会社の成り立ちを知っておいてもらいたくて，そのドラマを少しだけ話すことにした。 『私の父の滝川貞蔵は，和歌山県の太地というところの出身ですが，そこにあった巴川製紙（当時は新宮木材パルプといった）という会社の重役で新宮工場の工場長をしていました。 その父が福島高商の学生だったころに，同じ部屋に下宿していた大海さhから弟さhの利平さhを紹介されました。 この利平さhは芸大出の彫金師で，もの静かな芸術肌の人でしたが，あるとき，アルミニウムの鋳物で仏像を作ったら，この仏像のところどころに「巣」ができた。 その巣を埋めようと研究していてできたのが，アルミニウムのハンダだったhです。 ………』