色の測定作業の高効率化を目指すための提案

摘要

さまざまな産業分野において，色の測定とその品質管理は行きわたりつつあり，そこで使用される色の測定機は，国内外の各メーカーから数多く提供されている。 近年，それらの機能·性能はアップされ，小型·軽量化が図られてきている。しかし，そのほとhどの測色機はサンプルにじかに接触させ,1個ずつ測定される。 このことから,製造あるいは検査などの各工程において，省力化や省人化が叫ばれて久しい。本稿では,測色ロボット「カラーロボIII」（写真-1参照）について解説する。 これは，従来ユーザーには大幅な時間の短縮を約束するものであり，未開拓あるいは未使用の産業分野には，新たな生産性効率を創造させ得るものと確信している。