Mg合金成型物へのウェットブラスト処理

摘要

Mg合金の成型物は，携帯機器の筐体（きょうたい）をはじめとして，最近は自動車部晶へも採用されている。これは周知のように，Mg合金の特性を有効に利用する目的と，製造技術の進歩による結果である。 しかし，採用が多くなり物作りが可能になったと同時に，市場からさらなる高度な要求が出されている。それは，コストダウンと品質の向上である。 コストダウンにおいては，二つの大きな流れがある。 一方は，海外で生産することであり，他方は国内生産において歩留（ど）まり向上と自動化を図ることである。品質の向上においては，材料の質の向上，成型技術の向上，そして欠陥の救済が必要となっている。 そこで，コストダウンのための自動化と，品質の作り込み，歩留まり向上を兼ねた欠陥の救済法に，絞りウェットブラスト工法の適合性を紹介する。