シンガポールにおけるオフィスビル再開発プロジェクト工事へのフライアッシュセメント[TAIHEIYO GREEN CEMENT]の適用

摘要

シンガポールにおけるマスコンクリートの施工では、コンクリートの温度上昇抑制や環境負荷低減の観点から、高炉スラグ微粉末を普通ボルトランドセメントに60％以上高置換したコングノート（以下、高炉スラグ高置換コンクリーりが一般的に使用されている。高炉スラグ高置換コンクリートは、温度上昇抑制には寄与するものの自己収縮が大きいことに起因するひび割れのリスクがあるため、地下躯体等のマスコンクリート部材に用いた場合、漏水につながるケースがあり、コンクリート用躯体防水材を用いて対策しているのが現状である。