明日への備えを怠っていないか

摘要

表-1と表-2を見ていただきたい。 この20年間、世界の港湾貨物取扱量が劇的に変化している。特にアジアを中心に世界の物流が大きく変貌を遂げている。上海港一港で、日本の全港湾の貨物取扱総量を上回っている。 更に、その上海港、世界5位の釜山港47年である。 中国、韓国等の著しい台頭の始まる以前に、わが国はスタートをきり発展の基礎を形成してきた。 昭和30年代には小河内ダム、黒四ダム、39年には東海道新幹線、40年代には東京港や神戸港の大規模コンテナ埠頭、44年には東名名神高速道路と、現代のわが国の骨格となる社会資本がその時代に次々整備された。社会資本ストックの積み重ねと歩を一にして近代化が遂げられてきた。 アジアの中でいち早く、優位な競争条件となる社会資本ストックを構築し、それが基盤となりアジアにおいて他に先駆けて今日の繁栄を築いてきた。