（43）ほう酸による低セメントキャスタブルの凝結遅延機構の養生温度依存性

摘要

低セメントキャスタブルの可便時間は，養生温度によって大幅に変動する。特に，30°Cを超えるような高温にて施工する場合，作業時間を確保するため，凝結遅延剤を添加することで凝結時間を遅延する必要がある。従来から，凝結遅延割としてほう酸が用いられているが，ほう酸による低セメントキャスタブルの凝結遅延機構に対する，養生温度の影響について報告した例は無い。本研究では，ほう酸による低セメントキャスタブルの凝結遅延機構に及ぼす養生温度の影響について検討した。