不定形耐火物の低粉塵化技術

摘要

不定形耐火物の大半は粉末材料としてユーザーの現場に搬入され，流し込みや吹付け等の施工が行われる。流し込み施工では，材料のミキサー投入時および混練初期に粉塵が発生する。一部には集塵機を付帯している大型ミキサーもあるが，あまり一般的ではない。また，吹付け施工時も吹付け装置への材料投入時および吹付け時に粉塵が発生する。特に，狭い炉内での乾式吹付の環境は劣悪で，作業者にとって過酷な作業となっている。粉塵対策として半湿式タイプや湿式タイプの吹付材も開発されているが，多くの現場で古ま作業が簡便である乾式吹付材が補修用として利用されている。そこで，これら粉塵発生の問題を解決すべく低粉塵型の製品開発を行ったので以下に紹介する。