多機能性不定形耐火物“ポリバレント（POLYVALENT）”

摘要

製鉄所や焼却炉において，溶湯やスラグと直接接触しない，比較的低負荷の部位には，"汎用品"と呼ばれる不定形耐火物が使用されている。この汎用品は，施工方法に応じて，流し込み施工用，ポンプ圧送施工用，コテ塗り施工用，吹付け施工用にそれぞれ特化して施工性を高めた製品ラインナップとをっているため，各グレード（最高使用温度）に対して3～4材質からなっている。従って，施工方法が2種以上の場合，施工量が少量の場合でも，それぞれの施五方法に応じた材料を準備する必要があるため，管理が煩雑になる。また，施工範囲拡大等により，緊急で材料を調達する必要が生じた場合においても，対応困難となることも少なくない。そこで，汎用品の重要特性である作業性に着目し，これら4種の施工方法に対して1材質で対応可能な多機能性不定形耐火物“ポリバレント（POLYVALENT）”を開発した。以下に製品ラインナップ及び特徴について紹介する。