日本原子力研究所高崎研究所 及び（財）群馬県下水道公社県央水質浄化センター見学記

摘要

平成16年度現場担当者会議C班の見学会は,日本原子力研究所高崎研究所と（財)群馬県下水道公社県央水質浄化センターを見学させていただきました。 高崎駅に集合し，2台のバスに分乗して各所を訪問しました。 最初に訪れたのは日本原子力研究所高崎研究所です。 全国に5ケ所ある原子力研究所のうちの1つで,原子力の開発に関する研究等を総合的かつ効率的に行うことを目的として設立され，各種テーマの研究開発を行っているということでした。 こちらで行われた研究成果から実用化された例を数多く紹介していただきました。 放射線の照射によるラジアルタイヤの強度アップ，ジャガイモの発芽防止，ガラスの着色，金属捕集材の合成など思っていた以上に身近な製品への応用が進hでいることが分かりました。 この後研究所内にあるコバルト60の大型照射施設と大出力の電子加速器を見学させていただきました。 いずれの施設もガラスバッジを持つ人しか出入りできないようになっていました。 照射室は放射線が外部に漏洩しないように厚さ1.3mの重コンクリートで囲われているのですが，電子加速器の照射室内にも案内していただいたのでその厚さを実感することができました。 各施設とも制御室で放射線のモニタリングやドアの開閉状況などが確認できるようになっており，安全に作業できるようになっていました。