授業でできる地形·地層の実験

摘要

2007年7月26日に，「水路を用いた地形·地層の実験」を行いました．地形·地層の実験は，人間が通常，目にすることのできない時空間的に長大な現象を観察することができます．実験を見れば，地層，地形というものが静的なものではなく，動的なものとしてイメージできるようになります．そして，実験を取り入れた授業は，子供たちにとっては，現象の観察どそれに基づいた理解が要求されるため，科学的な思考力，判断力の養成の場となります．このような「自ら考える」実験を授業で取り入れてもらいたいという願いを込めて，このプログラムを企画しました．当日は，2005年まで筑波大学で地形学の研究を行ってきた池田が，これまでの経験を生かして，実験を立案する際の考え方，実験装置作成のコツ，それをどのように教材化していくかについて，実演を交えながら講義しました．最近考案した小型の実験装置を自宅から地質標本館前の庭に持ち込み，参加者と一緒に実験を行いました．参加者は，池田のほか，地質標本鮨スタッフ2名，教員2名，教育委員会担当者1名でした．