地学野外実習としての地球化学図作成

摘要

地質調査所も大学も"独立行政法人化"の波に揺れています。 小論では，地球化学図を教育的視点から概観しました。 地球化学図が地圏の環境評価だけでなく，これからの地学教育において,学生の野外調査への興味を維持できる場のひとつになることを願っています。 2000年度から，立正大学地球環境科学部（熊谷市）が碕玉県西部の地球化学図作成をカリキュラムに組み入れたと聞いております。 私どもも実習期間中に学生さh（院生）を見学によこしていただければ要領をお教えしたいと思います。 1994年から始めた名古屋での地球化学図実習も8年目を迎えました。 研究面での評価も少しずついただけるようになり，1997年度シェル石油研究奨励金，1998年度岩谷科学技術研究助成金，1999年度石田財団研究助成金，2000年度文部省科学研究費および赤崎記念研究奨励事業，の御支援を頂き，元気付けられて，実習を兼ねた研究をすすめることができました。 これらの御援助に心から御礼申し上げます。