自動車用繊維資材の開発動向

摘要

世界の自動車市場は中国、インドなどの新興国で急拡大するとともに先進国ではニーズの多様化が更に進hでいる。世界的な自動車生産の増加に対応して、現在、テクニカル·テキスタイル市場の約2割を占める自動車用途は拡大基調にある。自動車製造に使われる繊維資材は非常に多様であり、織布、編物、不織布、コーティング布帛、布帛複合体（異なった布帛の組み合わせ、または樹脂と布帛の組み合わせ）などがあるが、時代とともに進化している。最近の自動車産業は、グローバル化とともに、軽量化、リサイクル、バイオ化、電気自動車等への流れが顕著であり、その流れと相まって、自動車用途への繊維資材適用は不織布を中心にますます伸びていくものと考えられる。また、エアバッグ用基布等も新しいコンセプトの製品が次々に開発されており、標準装備の増大、適用部位の拡大、新興国向けの需要拡大により、相乗的な伸びが期待できる。