米国鉄鋼業の現状課題

摘要

2001年の鋼材見掛消費（国内向出荷＋輸入一輸出）は1憶906万t（米国の業界発表値はn．t．であるが、本稿ではm.t.に換算、以下同じ）で、2000年の1億1，968万tから大幅に減少（11．4％減）し、1995年の9，945万t以来の低水準とナツた。四半期別に推移をみると、第1四半期2，580万t（前年同期比17．0％減）、第2四半期2，770万t（同13.2％減）、第3四半期2，651万t（10.9％減）、第4四半期2，532万t（4.8％減）と、いずれも前年同期を大きく下回ったが、期を追うにつれて減少幅は縮小した。 主な鉄鋼需要産業の動向をみると、2001年の自動生産は1.143万台（前年比9.5％減）と999年の1，302万台をピ一クに2年連続の減少となった。 自動車販売についても2000年初より漸減傾向にあるものの、自動車会社各社が2001年10月よりゼロ金利ローン·キャンペーンなどの販売促進策を講したてとが奏効し、第4匹！ 半期実績が前年比12.9％増と大幅に押し上げられたことから、2001年全体では前年比1.3％の減少た。