(3)産業部門：地域資源を活用するエネルギー·化学·素材·農林·廃棄物関連産業の産業共生形成

摘要

日本の温室効果ガス排出量は2012年の段階で世界5位，全体の4％弱を占めている。産業由来の排出量は多くの業種で低下傾向にある。今後も日本の人口は減少を続けること，インフラや利用中の製品として蓄積されてきた物質は飽和してきており，必然的に需要もその更新分に限られてくること，発展の途上にあるアジア諸国の産業の発展が量·質共に向上し海外マーケットも競争の激化が進むことなどが確実視されている。温室効果ガスについては，日本の産業由来の排出は，絶対量としても，世界における順位としても，基本的には今後低下してくることについてはおおむね合意が可能ではないだろうか。