三井化学でのスマート化の取り組みソフトセンサー実装事例

摘要

筆者は制御エンジニアであり操業系システムの管理責任者である。これまで制御エンジニアとして社内のプロセスに対して運転安定化や操作頻度削減等を目的としたプロセス自動制御の業務に多数携わってきた。プロセス制御の目的は，該当プロセスの製品品質を満たす条件で安全·安定かつコストミニマムの操業を実現させることである。しかし，製品品質を直接測定することが難しいという課題がある。現状は流量，温度および圧力等の比較的測定しやすい状態量で運転制御し，間接的に最終目的である製品品質を制御しているループ構成が多い。