o－フタルアルデヒドをプレカラム誘導体化試薬として用いた吸光検出逆相分配高速液体クロマトグラフィーによる2，2'，2'-ニトリロトリエタノール中の2－アミノエタノールの定量

摘要

2，2'2"-ニトリロトリエタノールに含まれる2－アミノエタノールの定量法の開発を目的として，o一フクルアルデヒドをプレカラム誘導体化試薬として用いた吸光検出逆相分配高速液体クロマトグラフイ一について検討を行った。 1．0×10~（-5）mol／Lから5．0×10~（-3）mol／Lの範囲で作成した2－アミノエタノ一ル標準溶液の検量線は良い直線性を示し（相関係数0．996），検出限界は7．5×10~（-7）mol/L（S/N＝3）であった。 また5．0×10~(-5)mol1/Lの2－アミノエタノール標準溶液を用いて6回の繰り返し測定を行った結果，相対標準偏差（RDS）は6．0％であった。 本法を市販の2，2',2"-ニトリロトリエタノールに含まれる2－アミノエタノールの定量に対して適用したところ，絶対検量線法および標準添加法のいずれによってもほぼ一致した値が得られた。 これらの結果から，本法は2，2',2"-ニトリロトリエタノール中の2－アミノエタノールの定量に対して有用であることが示された。