メタリック塗装ムラの定量評価方法

摘要

メタリック塗膜のムラをより客観的かつ定量的に評価するために、メタリック感定量評価装置を応用した計測装置を作成しメタリックムラの可視化や計測データのフーリエ解析による定量化の検討を行った。 自動車ドアパーツなど曲面を有する試料を簡便に計測可能とするために、光学系ユニットとX-Y2軸ロボットを多関節支持冶具で接続し、試料表面を接触走査する装置を開発した。 得られた計測データを2次元マッピングすることで、客観的にメタリック塗膜ムラを観察することが可能になり、ムラの発生位置や形状を容易に特定することができた。 さらに、計測データをフーリエ変換によって解析したところ、目視官能評価は特定空間周波数領域のパワースペクトル積算値と高い相関性があり、35～60mmの大きさをもつムラ形状に影響されていることが示唆された。