夢の技術の実用化に向けて

摘要

「いつの日か21世紀最大の発見の一つに数えられるであろうこの研究成果を，迅速に，着実に人類のために社会に還元することにより，人類の健康と福祉に貢献することにある」．これは，当社のミッションである．京都大学山中教授は，2006年8月にマウス成体細胞の1つである皮膚細胞（線椎芽細胞）にわずか4種類の遺伝子（Oct3／4，Sox2，Klf4，c－Myc：山中カクテル因子）を導入することで，神経や心臓など様々な細胞組織を作ノり出すことのできる多能性幹細胞を樹立することに成功し，これをiPS細胞（人工多能性幹細胞：inducedpluripotentstemcell）と命名した．