特集にあたって一一薬剤師に伝えたい現代のがh治療

摘要

薬剤師は薬物療法の専門家であるので，がh診療で使用される薬剤の基本事項（製剤特性，ADME， PK-PD, 薬剤相互作用など）は当然習得していなければなりませ h。また，がh治療中の患者の多くは，糖尿病などの代 謝異常，感染症，炎症性疾患，循環器系疾患，呼吸器系 疾患，了レルギ一性疾患などを併発しており.それらの 治療を同時に受けているので，臓器障害がある場合の抗 悪性腫瘍薬のPK-PDの変化や薬剤相互作用だけでなく ， 患者全体の医学的状況に注意を向けなくてはいけませ h。このような薬学的知識，技術に加え，他職種と連携 して現代のがh診療に携わる薬剤師が心得ておくべきポ ィントをあげてまいります。