骨粗鬆症リェゾンサービスと骨粗鬆症マネージャ―

摘要

骨粗鬆症は，他の生活習慣病と同じように「症状?ィ ベントを起こさない」ことが目的となる。そこで，骨検 診。骨ドックなどで診断を受けたり，予防のための治療 を継続したりするために能動的な努力を必要とする。特 に骨粗鬆症は，病態についての概念に一定のコンセンサスが得られたのが2000年と比較的新しいため，情報の伝 播と共有がなされにくい場合も多い。そのため専門病院 だけではなく，診療所ならびに地域?社会との密接な交 流が重視されつつある（図1)。海外では，メディカル スタッフによる医療の管理と質の担保を目指したチ一ム 医療が注目されている。骨粗鬆症では，骨折後の二次予 防を目指した骨折リエゾンサービス（fracture liaison service ； FLS)とよばれる取り組みが功を奏し，費用 対効果にすぐれた骨折予防活動が始まっている。