パーキンソン病診療ガイドライン2018の読み方

摘要

パーキンソン病（PD)は運動症状のみならず，多彩 な非運動症状を認め患者の生活の質や日常生活動作に多 大な影響を及ぼす。また，これらの症状が複雑に絡むた め，疾患が与える影響や問題点については個人差があ る。そのため，診断や治療方針は患者それぞれに対応し なければならず非常に複雑である。さらに，治療薬は L-ドパ製剤を中心にドパミンァゴニスト，モノアミン 酸化酵素B (MAOB)阻害薬，ァマンタジン，抗コリン 薬，ゾニサミド，イストラデフィリンと多くの選択肢が ある一方で，治療の複雑化の原因となり神経内科の専門 医でさえも悩むことが多い。