「国際水田，水環境工学会（PAWEES)」の活動の歩み

摘要

国際水田水環境工学会（PAWEES)の設立は，農 業技術者育成に関する3回の準備委員会を経て，2002 年3月19日に第3回世界水フォーラム（WWF3,京 都）のプレシンポジゥムに連動して京都市にて開催さ れた「第1回水田農業地域における農業技術者育成に 関する国際会議」"が公式的な端緒である。そこでは， 12力国の農業土木系関係者が参加して意見交換が行 われた。そして，水田農業地域の農業土木技術者の育 成の重要性，農業工学の重要性の認識，国際学術誌 rPaddy and Water Environment (PWE)」の創刊， WWF3 (2003年3月）の際には水田農業等について 討議する場を設けるなどの事項を含む京都宣言が取り まとめられた。また，国際誌の基本ミッションと目的 力5'討議された。その後，「第2回同国際会議」21が，第3 回世界水フォーラム（WWF3)と連動して開催され た。本会議では，韓国ソウル市での準備会議を経て， 先の京都宣言の合意を具体化する討議力《行われた。日 本では，農業土木学会内に佐藤洋平会長（2002年7月 まで，2003年1月からPAWEES会長）を委員長とす る関係委員会を組織して積極的に関与した。結果，日 本，韓国，台湾が中核となり，関係国の協力を得なが らアジアモンスーン地域の農業工学関連の学会と国際 機関が連携し，2003年1月1日に国際学会（PAWEES) を創設し，3月にはPWE誌を創刊した。