聴覚障害者の学ぶ筑波技術大学の機械設計製図·CAD教育（モデリングと気付きによる理解を育む教育実践）

摘要

ものつくりがきちhとできる技術者のことばとして伝える相手が居る取り組みの中で図面を通した伝達情報への配慮と力を伸ばしたい．図面が「ことば」と同様の価値ある情報伝達手段という視点で学ばせるための教材の工夫や指導法の改善を図らねばならない．手描き製図に始まり，2D-CAD，3D-CADそして三次元モデル造形機により出力した形状モデルによる指導を加え，それぞれ一般的な機械系の製図課題をこなす中で，本人たちが容易に理解できるような着目点への誘導を図りながら，製図教科書以外にも教育的課題を取り入れながらの指導を行なってきた．設計製図による完成課題の評価·検討を学生自らが行ない本人の気付きを呼び覚まし，最適化に向けて喚起を促しながら学ばせる．筆者が本学の創設期から2015年3月に定年を迎えるまでの本学の機械設計製図·CAD教育の展開として紹介したい．