銑鉄鋳物製造業に係る総合的かつ体系的な職務分析の推進（生涯職業能力開発体系）に関する調査研究

摘要

少子·高齢化等の労働市場を取り巻く変化，技術革新·産業構造の変化，国際競争力の激化等の社会·経済情勢の変化などに伴い，産業界，事業主団体，企業等は，変化に対応できる人づくりの強化を図るため多様な職業訓練や教育訓練の機会を確保する必要がある。独立行政法人雇用·能力開発機構（以下「機構」という）では，このような企業の人材育成の取り組みを支援するため，職業能力開発関係機関や中小企業等産業団体と連携を図り，毎年度産業分野や業種を選定し，段階的かつ体系的に職務内容を分析し，仕事の体系（以下「職業能力体系」という）のモデルデータ化に関する調査研究を行っている。平成21年度までに日本標準産業分類における中分類で47，小又は再分類で88の業種（図表1）の職業能力体系のモデルデータを拡充し，拡充領域は，農業，製造業，卸売関係，サービス業関係と幅広く対応し，そのうちの約半分の45業種については，ものづくり関係業種となっている。平成21年度取り組hだ本調査研究は，（社）日本鋳造協会関係各位のご協力のもと，銑鉄鋳物業界しいては傘下企業及び事業主等が行う人材育成に係る企画や具体的な方策を立てるにあたっての基礎資料として，標準的な職務内容を具体的に洗い出し，体系的に整理することを目的に実施したものである。