固定価格制度の見直しについて（FIT法の改正について）～再生可能エネルギー最大限導入と国民負担抑制の両立に向けて

摘要

本法は、いわゆる再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度（以下「FIT」という。）の見直しを行うものであり、平成24年7月に施行された、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法（平成二三年法律第一〇八号、以下「再生可能エネルギー特措法」）にとって、初の全面的な改正となる。改正後の再生可能エネルギー特措法は平成29年4月1日から施行予定である。本法により、認定制度の見直しを通じた新たな未稼働案件の発生の防止や、適切な事業実施の確保、中長期の買取価格目標·複数年の買取価格の設定や入札制の導入などを通じたコスト効率的な再生可能エネルギーの導入促進、電力システム改革の成果を活かした再生可能エネルギーの導入拡大などの効果が期待されている。