9.各種締結体の計算例

摘要

第8章では，一組のボルト·ナット（又はねじとタップ穴）で締結される平板や円筒に引張外力又は軸直角方向外力が単独に作用する場合について，第7章で求められる諸島を用いて強度設計を行う手順及び方法が示されているが，実際のねじ締結体では，形状や作用する外力がさまざまであるため，検討項目を追加したり，設計手順を適用する前に，モデル化等の準備作業を行う必要があり，また強度計算に特別な手法を用いることが必要な場合もある。そこで，本章では，実際ゐねじ締結体を例に，その強度計算に必要な固有な事項を中心として解説している。 したがって，計算例の中では，ボルトの仕様を決定するためのいくつかの手順などを省略している場合があるが，それらについては，8章と全く同一の方法で検討することができる。