カンボジアにおける教育と人財育成ビジネス: 循環型人財のエコシステム構築で地域活性化

摘要

厚生労働省は、日本で働く外国人労働者が、2018年10月に過去最多を更新したと発表した。日本の企業の多くは、深刻な人手不足の状態にある。今や企業は、海外人財を積極的に受け入れている。筆者は、カンボジア政府と協働し、日本文化教育を軸としたカンボジア初の日本人が運営する短期大学の設立に関わった。カンボジアの若者が、日本での活躍がより具体的にできるよう、日本語ならびに日本文化の教育、福祉、農業、土木建築など専門技術を教育する人財育成事業に取り組hでいる。日本が、アジアにおけるリーダーとしての地位を得るには、高度な知識やスキルを持った有能な海外人財を受け入れて育成し、様々な事業の拡大に繫げたいとの思いがある。一方、カンボジアでは、新たな産業を創出できる人財が不足しており、教育機関が未成熟であるなどの理由から、人財の育成が出来ていない問題を抱えている。日本とカンボジア双方の想いと課題を、どのようにして、Win-Winの関係を構築し、課題解決へ導いて、双方が価値の恩恵を得られるのかについて述べる。