野菜生産新技術の開発：バレイショの収穫前茎葉処理機－2畝プラータイプ，産地で高評価

摘要

バレイショの収穫前茎葉処理は，いもの品質維持，皮剥け防止等の観点から重要な作業である。 昨今，消費者や市場流通からは，茎葉の機械処理を求める等の動きがあり，消費者ニーズに合致した農産物を供給するため，効率の良い茎葉処理機の開発は不可欠となっている。 このような状況を踏まえて，生研センターでは次世代農業機械等緊急開発事業の中で「いも類の収穫前茎葉処理機」の開発を実施し，バレイショを対象とした茎葉処理機の開発に取組hでいる。 本開発は㈱クボタ，マメトラ農機㈱，松山㈱，北海道ニプロ㈱との共同開発で，これまでに北海道等の現地ほ場において，性能確認の実験を繰返し実施している。 生産者をはじめとした関係者からも良好な性能であるとの評価を得ている。本稿では，開発の背景とねらい，構造·特徴，性能について紹介する。