タラノメふかし促成栽培における穂木切断用カッターを開発－安全·快適·ケガしらず

摘要

タラノメはタラノキの若芽で，全国で最も親しまれている山菜といえ．る。 現在市場に出回っているタラノメは，ほとhどが栽培されたものである。群馬県では中山間地を中心にコンニャクなどとの複合作物として栽培されており，平成15年の栽培面積は約160 haと全国有数の産地である。 作型は冬季の「ふかし栽培」が主体で，畑で穂木を養成し（1，2図），冬季にパイプハウス内の小トンネルに浅い伏せ込み用ナールを作り，1節ごとに切断した穂木を，保温·保湿して新芽を収穫する（3図）。タラノメの栽培はほとhどが軽作業であり，女性や高齢者も取り組みやすいが，唯一穂木の切断作業が危険であった。 畑から切り出してきた穂木の切断作業には，各農家がそれぞれ独自に工夫した専用台に逆さ向きに取り付けた電動丸鋸を使用していた。