アスベスト分析に関する日環協の取り組みについて

摘要

アスベストは石綿肺，中皮腫や肺ガン等を引き起こすことが1970年代から知られていました。石綿関連事業所の労働者と家族だけでなく，周辺住民の被害が明らかになるにつれ，アスベスト問題は労働災害から公害問題へと様変わりしてきています。2005年6月末，兵庫県尼崎市の大手機械メーカー·クボタ旧神崎工場で労働者以外にも工場周辺の住民にまで石綿被害が広がっていることを毎日新聞が報道したのを契機に，アスベストによる周辺住民の深刻な健康被害が判明し，300人を超す死亡者がいたことも発覚しました。いわゆる「クボタショック」から13年…今，全く異なる形での被害が明らかになってきました。天井等に吹きつけられたアスベストについては，かねてから危険性が指摘されていましたが，住hでいた人が中皮腫やがhを発症する可能性が現実味を帯びてきました。