2018 UILI LabMeeting in Singapore参加報告

摘要

「来年10月にUILIラボミーティングでプレゼンしませhか？」2017年10月に千葉で開催された日環協·環境セミナー全国大会の懇親会席上，松村会長から唐突にこう切り出されたのがそもそもの始まりだった。UILI (Union Internationale des Laboratoires Independants国際民間試験所連合）については日環協が加盟している機関であり，我々の業界に関わるISO/IEC17025, 17043規格などへの公的な情報収集と具申のできるリエゾンAの資格を持つこと，そして松村氏がその理事であることも承知はしていた。しかし，私にとってUILIは，国際試験所間比較試験(ILP)に会社として参加する程度の関わりしかなかった上に，2018年のUILI LabMeetingのテーマは，“Trusting Labreports” とのこと。シンガボールまで出向いて話す専門性もなければ，強い関心もない主題であった。UILIでは毎年開催国を変えてこうしたラボの信頼性向上に関わる規格·認証や技術に関する役員会議，合わせて各国の関連スピーチと状況報告がなされるそうだが，私に限らず日環協の個々の会員にとってもILP以外はUILIとの関わりは極めて薄いのが現状である。地域性の高い日本の環境ラボにおいては唯一の公的な世界との窓であるにも関わらずLabMeetingへの参加は理事と会長職以外ほとhど皆無の状況が続いてきた。