光操作のためのポリマー光導波路

摘要

インターネットを基盤とする情報社会の進展に伴い，ユーザー端末においてもGbps以上で高速·高精細な画像情報のやりとりを求める環境が間近と思われる．平成19年9月末には，ファイバーツーザホーム(FTTH)の加入者が一千万を越え，FTTHがアクセス系の主流になっており，電気から光への移行がはじまっている．各種伝送装置筐体内のボード間接続や，チップ間接続への光導波回路型インターコネクションの適用も検討され，光ネットワーク端末で光を操るための光信号処理デバイス，すなわち光導波路の重要性が高まっている．まだ電気伝送と光伝送のコスト差が無くなったとはいえないが，今後，家庭内で光による情報のやり取りを行うフォトニクスインザホームの実現のためには，安価な光デバイスとして，ポリマー光導波路の開発が活発化している．