労働実態から見る酪農ヘルパーの今後: 最大の課題は短期就業一解消に向けた対策を急げ

摘要

現在、北海道における酪農ヘルパー（以下、ヘルパー）の利用組合数は90、そこで 働く専任ヘルパーは521人、臨時ヘルパー は443人、計964人である（2013年8月現 在）。利用組合数は2005年に102組合とピ ークを迎え、その後徐々に減少している。 一方、都府県の利用組合は1994年の308 力 >ら2012年には234に減少している(い。 北海道と都府県のヘルパーの年齢構成を比 較すると北海道が極めて若い。29歳以下の 占める割合は北海道4 5. 6% (都府県 25.2%), 30代は36.8% (同42.5%)、 40代は12 、1% (同17.8%) 、 50代は5.6% (同14.3%)と対照的である(2)。一見、北海 道において活力があるように見える力、専 任ヘルパーの勤続年数を比較すると、5年 未満の比率は都府県の25.8%に対し、北 海道は58.2%と経験の浅レ、ヘルパーが多 く従事していることが分かる。