鶏コラーゲン加水分解物(C-COP)を配合した乳酸菌飲料による軽症高血圧者および正常高値血圧者に対する降圧作用と安全性の検討

摘要

高血圧は脳血管障害，虚血性心疾患，解離性大動脈瘤，腎障害および網膜症など多くの疾患のリスクファクタ一であり，その予防や治療は臨床的意義が大きい。平成16年の国民健康·栄養調査では，60 歳以上の約半数が高血圧（収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上）に該当し，また，40?59歳の年齢層においても，半数以上が正常高値血圧（収縮期血圧130?139mmHgまたは拡張期血圧85?89mmHg)もしくは高血圧に該当することが報告されている。したがって，早い段階から高血圧の予防を心がけることが，将来の合併症予防とQOL向上につながると考えられる。