連続流入間欠ばつ気活性汚泥方式の農業集落排水施設の 窒素除去性能とその支配要因

摘要

連続流入間欠ばつ気活性汚泥方式の農業集落排水施設の窒素除去性能とその支配因子について，供用中の施設から得 られた観測データを用いて考察した，窒素除去性能には，硝化,脱窒工程でのばづ気槽内の酸化還元電位が大きく関与 しており，安定し除去性能を確保するためには，撹拌工程においては撹拌時間，ばつ気撹拌工程ではばつ気時間,ばつ 気強度の適切な設定を通じて，ばつ気撹拌終了寺は酸化状態に，また，撹拌終了時には確実に還元状態となるような連転,管理条件を保つこと力;重要であることが確認された.また，ばつ気槽内がばつ気撹拌終了時に好気状態（ORP値で l00mV程度），撹拌終了時に嫌気状態（ORP値で一50-200mVの範囲）が確保されている条件では，窒素除去は完全 混合流による1次反応に従っているとともに，窒素除去率は，ばつ気槽内のMLSS,水温，ばつ気镜拌終了時DO濃度， 水理学的滞留時間を説明変数とする双曲線関数式から推定できることが示唆された.