Impulse高位合成系によるBlokus対戦アルゴリズムの設計事例

摘要

リコンフィギャラブルハードウェアと高位合成技術を活用し，認識や推論などの知的処理のハードウェアアクセラレーションを狙う．本稿では知的処理の実例としてボードゲームBlokus Duoの対戦思考アルゴリズムを取り上げ，高位合成系Impulse C／CoDeveloperを用いてFPGAに実装する．ソフトウェア的で複雑なルールベースの候補手評価アルゴリズムを設計し，さらにmin-max法に基づいたゲーム木探索を行う．動作記述ではあるが，パイプライン化，並列化といったハードウェアアーキテクチャを考慮して記述することで，設計の生産性·柔軟性と性能を両立する．設計した回路は設計コンテストの大会にて実際に対戦し，準優勝の成績を残した．